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あるお別れ

姑、夫の母が亡くなりまして、

鹿児島へお別れに行っていました。

大正12年生まれ、90歳。

結婚当日まで、夫となる相手を知らなかったそうです。

○○家にお嫁に行きなさいと言われ、

小さなふろしき包みを持って向かった○○家。

家に入ってみると、

そこには、数人のそれらしき若い男性がいて、

       (夫となる人の兄弟)

「はて?、一体どの方が私の結婚相手なのですか?」

と、訪ねたそうです。

大笑いしながらこの時の事を話してくれた姑でした。

そんなウソのような本当の話が、

まさに大正時代そのものだったのですね。

それでも、そこから70年近く専業農家の嫁として、

子供も3人生まれ、夫婦として共に歩んできたのです。

今のように、燃えるような大恋愛で結ばれても、

あっという間にダメになってしまうのですから、

やっぱり、縁は異なもの、味なもの。

昭和30年代に大型台風に襲われ、家が傾き、

もう住めなくなったそうです。

いよいよ、その時は、馬小屋が住まいになったそうで、

「馬たちと一緒に寝てたもんで、

 もーう臭ぅて臭ぅて、よう寝れんかった。

 子供達は機嫌が悪ぅし、お父さんは怒るし、大変やったよ。」

と、その時は本当に苦労したでしょうが、

やっぱり笑って、話してくれたのでした。

まさに、大正から昭和、平成。

激動の時代を生き抜いた、

強くたくましく優しい、1人の女性でした。

合掌

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

おはようございます♪

ドラマになりそうな人生を生きたかたですね。

昔のかたのお話をうかがうと、ほ~、という
感動があることが多いです。
しかも、どんな苦労話も今となっては笑い話として
伝えてくださるのは卓越したものがあって…。

投稿: 香菜 | 2012年5月26日 (土) 06時13分

香菜さんへ
こんばんは~

鹿児島の農家、頑固一徹九州男児に囲まれ、戦争も体験し、私には到底想像もつかない人生です。
昔の人って、何があってもそれを受け入れる懐の大きさがありますよね。
私なんか、絶対だめだわ~
ジタバタジタバタ、セコセコセコセコ・・・・

投稿: k.k | 2012年5月26日 (土) 22時50分

戦前はそんな結婚の形がありましたね。
私も、戦前や戦中の話を聞くことが大好きな子供でした。
100歳近くまで生きた曾祖母は、官軍がどうのと話していましたし、祖母は日露戦争の話。
面白かった!
江戸時代もそう遠い昔ではないのですね。
子孫にそういう生き生きした話を聞かせて伝えてゆきたいですね。

投稿: 春眠 | 2012年5月27日 (日) 09時22分

春眠さんへ

結婚当日まで相手を知らない・・・かえって覚悟が決まるのでしょうね。
昔は圧倒的にお見合いが多くて、それでも離婚率は今よりずっと低かった。
食べて寝て、明日を迎えるのに精一杯だったのですから。

祖父母などの話は、どんな歴史の教科書よりリアルで、私には楽しかったです。
昔の事を「語り継がなくてはいけない」
その意味が、今頃ようやく分かる気がしています。

投稿: k.k | 2012年5月27日 (日) 14時32分

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